アトミック・リーディングとは?
五藤隆介さん著『 アトミック・リーディング 』を読んで。
三連休の最終日、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
昨日は『 アトミック・シンキング 』に続く「 アトミック・シリーズ 」第二作『 アトミック・リーディング 』を、朝からのんびり読んでいました。
思ったより、サクッと読める感じではありませんでしたが、逆に言えば( 思ったよりと言ったら失礼ですが )重厚感のある、非常に満足度の高い書籍でしたね。
前日には、前作『 アトミック・シンキング 』も軽く読み返していたので、その勢いもあって、なんとなく軽い気持ちで挑んでしまっていたのですが、良い意味で裏切られた感じです。
もちろん、著者の考えについては、ポッドキャストやニュースレター(『 ナレッジスタック 』)を追っていれば、割とすでに馴染みのあるものでもあって、ファンからするとそこまで新鮮な内容というわけではないはずなのですが、改めて、色々と考えさせられました。
というより、いつも色々と考えさせられてはいるんだけれど、その時はそれをちゃんとメモするのを疎かにしていることも多かったりするので、
改めて「 読書メモ 」を書きながら、いろんな意味で「 まとまった 」文章を読むと、やっぱり得られるものが違いますね。
単純に、本を読もうという時は「 心構えが違う 」ということかもしれませんが。
おそらく、時間に余裕があるというのも重要です。
せめて、毎週、三連休があれば良いのに。
さて、そろそろ『 アトミック・リーディング 』の内容の話に移りましょう。
まず、本書を、個人的には、どういう本として受け取ったのかについて。
と言っても、別に、いきなり独創的な解釈を披露しようというわけではなく、いたって普通の読み方なのですが、本書は、ある種の「 読書術 」についての本でしたね。
というか、まぁ、サブタイトルに「 読書術 」って書いてますし、言うまでもないことかもしれません。
重要なのは、むしろ「 アトミック・シリーズ 」における、本書の位置付けから考えてみることでしょうか。
実際、この『 アトミック・リーディング 』は『 アトミック・シンキング 』の「 続編 」と言えるのかどうか、その表現が適切なのかどうかというのが、少し話題になったりもしていましたが、
当然、それは「 続編 」という言葉の定義によるにしても、
個人的には、それ以前に、本シリーズは、一般的なシリーズ作品とは、その全体の構成からして、微妙に異なるような気もしています。
単純に考えて、既刊の二作は、厳密には、内容的に並列ではなく、
大雑把に言えば、今作の方が、より「 部分的 」というか「 具体的 」なものになっていますよね。
前作『 アトミック・シンキング 』では、最初に「 書くことの練習 」が促されており、そこで「 フリーライティング 」と「 日記 」と「 読書メモ 」が、その手段( というよりむしろ手順 )として挙げられていました。
その中で、特に「 読書メモ 」について、その他の読書術に関するトピックも交えながら取り上げられたのが、本作『 アトミック・リーディング 』だったと言えるのではないでしょうか。
つまり「 アトミック・シンキング 」を駆動するためには、何はともあれ書くことが必要で、その実践の一種というか、代表的なものとして「 読書メモ 」があり、
その観点から言えば、むしろ「 読書 」とは「 読書メモを書くこと 」だと言っても過言ではないでしょう。
いや、たぶん本書では、そこまでは言ってなくて、その辺まで「 読書 」という概念に含めて考えよう、という感じだったかと思いますが、
ここで言う「 読書 」とは、娯楽のための、純粋に楽しむためだけのもの、なんなら何度も楽しむためには書いてあったことを忘れてしまった方が良いくらいのもの、
ではなく、
自分の今後の思考に役立てるためのもの、記憶が薄れてしまっても大事なことはメモを見ればすぐに思い出せる状態にしておくための、むしろそうでなければ読んだ意味がないと言えるほどの、そういう目的を持った「 読書 」のことです。
そういった「 読書 」において、本の内容を理解するということは「 読書メモが書けること 」を前提とし、その先の「 アトミック化 」の過程こそが肝要とも言えます。
なんにせよ、その先の「 アトミック・シンキング 」を見据えているわけですね。
要するに「 アトミック・シンキング 」のために本を読むことを「 アトミック・リーディング 」と呼ぶのだと解釈するのが、一般的なのではないでしょうか。
しかし、ここにはまだ、注意すべき点がありそうです。
ここで、問題になってくるのは、アトミック「 リーディング 」とは言っても、その中核は、ほとんど「 ライティング 」だと言っても間違いではないのではないかという点です。
しかも「 読書メモ 」を書く際には、本に書いてあることを、改めて「 自分の言葉にして書く 」ということが重要だという話なのですが、その時、何をしているのかというと、かなり「 シンキング 」しているわけで、
メモを書くことも「 アトミック・リーディング 」に含めるのであれば、いっそ、本を読んでいる時、少し読むのを中断して「 アトミック・シンキング 」しちゃってたりしたとしても、関連性が高ければ、それも「 アトミック・リーディング 」に含めるべきだという考え方もできてしまいます。
というより、むしろ、読んだ本について、メモを見返しながら「 振り返ること 」こそが「 アトミック・リーディング 」の本質なのではないでしょうか?
まぁ、結局のところ、何が言いたいのかというと、端的に言ってしまえば「 アトミック・〇〇 」と言ってはいるけれど、それらは、本来「 分割できないもの 」なのではないか、ということです。
正確には、それぞれの本が、そもそも「 数々のアトミックな要素からボトムアップで構成されている 」影響で、必然的に、その構成単位には重複も多くなり、集合として考えても大きく重なり合っているため、
第二の脳的な「 アトミック・ワークスペース 」における活動は、読書も含めて、すべて「 アトミック・シンキング 」の一部だとも言えるし、
今回のように「 読書術 」の観点から、アトミックな内容を収集して、良い感じに構成すれば『 アトミック・リーディング 』になるということでしかなく、
単に「 アトミック・読書術 」と言った方が、分かりやすいのかもしれません。
あるいは、きっと「 アトミック・ライティング 」と対比してみることで、より明確になってくる部分もあるでしょう。
つまり、いずれ『 アトミック・ライティング 』という本も出てくる( 早く出してほしい! )と思うのですが、多分、それは「 ライティング 」の本ではなく「 執筆術 」の本になると予想されます。
同じようですが、文章を書くことと、本( まとまった文章 )を書くことは、直接的につながってはいるけれど、全くの別物だという考え方ですね。
同じように、単に「 本を読むこと 」と「 アトミック・リーディング 」との間には、あまりにも大きな隔たりがある。
文章を書くことが、本を書くことの一部でしかないように、本を読むことも、もっと大きなもの、例えば、ここでは「 アトミック・シンキング 」のための、一つの要素というか、それ以前の過程であり、手段の一種、いや「 きっかけ 」でしかない。
そのようなことを教えてくれるのが、この『 アトミック・リーディング 』という書籍だった( 少なくとも、自分にとってはそうだった )のかもしれません。
書くことに関してはともかく、読書については、正直、こんな風に整理して考えたことは、今までありませんでした。
そして、その理解は、おそらく、次回作以降『 アトミック・ライティング 』で、さらに深まる、あわよくば発展すると期待しています。
本著者の本の書き方(「 アトミック・ライティング 」)からして、それは、普通の意味での続編ではなく、単純な並列とも、微妙に言い難い。
言うなれば、同じものを、違う側面から見せていると表現した方が近くて、しかし、全体としては大きく複雑であるために、一度に全部は見せられないし、複数の側面を同時に並べて見るにも限界がある。
だから、あるテーマに絞って、今回は「 読書術 」に関する部分を取り出してみようとか、こういう切り口で語ってみようという風に、その時々で、いろんな見せ方をして、まだ見ぬ全体像を、各自に想像させてくれているのではないでしょうか。
実際、足りない部分は自分の想像力によって補うことで、すでにある程度は、その全体像が見えてきている人もいるかもしれません。
なんと言っても一作目の『 アトミック・シンキング 』で、まず全体の輪郭は教えてもらっていますからね。
そして、今回の『 アトミック・リーディング 』で「 インプット 」において最重要と言っても良い「 読書 」に関するパーツの詳細が明かされたと言えるでしょう。
流れでいうと、次は「 アウトプット 」が来そうなところですが、また別の切り口として、全体の「 マネジメント 」についても気になります。
そういう意味では『 アトミック・ライティング 』は『 アトミック・リーディング 』と並列に並べてもしっくりくるものになる可能性もありますし、
対して『 アトミック・マネジメント 』? は「 アトミック・リーディング 」も「 アトミック・ライティング 」をも管理するものとして、また別のレイヤーの概念になってくるのかもしれません。
その辺も含め、個人的にもまだまだ整理が足りていないので、これからも「 アトミック・シンキング 」していきたいと思います。
まぁ、言うほど「 アトミック・シンキング 」をちゃんと実践できているのかというと、全く自信はありませんけどね。
P.S.
実は、より具体的な「 読書メモ 」の取り方などについても『 アトミック・リーディング 』に書いてあった著者の方法や考え方と、自分のやり方とを比較してみると、
かなり似ている部分や、根本的に異なる気もする点など、色々と語りたいことがあった( メモしてある )ので、それについても、いずれ書いてみたいと思います。
今回は、全体的な感想というか、総括?みたいな感じで、かっこよく言えば「 ファースト・インプレッション 」でした。
ではまた。

